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トイプードルのドッグフード量は幼犬と成犬でちがう
幼犬と成犬ではエネルギー消費量がちがうため、それぞれのライフステージに合わせたドッグフード量を食べさせることが基本であり大切です。
もう成犬になっているにも関わらず、幼犬と同じ量のドッグフードを与えてしまいやすいので今一度、確認していきましょう。
トイプードルの給餌量を紹介しますので、参考にされてくださいね。
ただし愛犬の体型、体重、運動量、避妊去勢の有無、ドッグフードのカロリーなどによって、給餌量は変わってきます。
幼犬期(〜1歳くらい)
月齢 | 1日の給餌量 | 1日の餌の回数 |
生後2~3ヶ月 | 約70g | 3~4回 |
生後4~5ヶ月 | 約80g | 2回 |
生後6~7ヶ月 | 約100g | 2回 |
生後8~9ヶ月 | 約90g | 2回 |
生後10~12ヶ月 | 約80g | 2回 |
子犬は骨や内臓がどんどん発達するとともに、基礎代謝や運動量が多いです。
このようにエレルギーや栄養をたくさん使う幼犬期には、適切なエネルギー量、栄養素を与えなければいけません。
子犬用か、高栄養な全年齢用のドッグフードを与えるようにしましょう。
できれば1〜2日1回体重を測定して、理想体重を保てるようにフード量を調整できるといいでしょう。
成犬期(1〜10歳くらい)
月齢 | 1日の給餌量 | 1日の餌の回数 |
1歳〜10歳 | 約70g | 3~4回 |
体の成長はとまりますが、運動量や食欲が多い時期がこの成犬期です。
しかしながら幼犬期のように体の発達で使うエネルギーは減るため、幼犬期ほどたくさん与えるとカロリーオーバーになってしまいます。
成犬用か全年齢を対象としていて、高品質な動物性タンパク質を使っているドッグフードをあげるといいでしょう。
高齢期(10歳〜)
月齢 | 1日の給餌量 | 1日の餌の回数 |
10歳以上 | 50~100g | 2回 |
高齢犬になると、活動量が少なくなり眠っている時間が増えてきます。
流れで成犬期と同じフード量をあげていると太りやすく、また病気になりやすくなるため、ドッグフードの量には注意しましょう。
【注意】カロリーはドッグフードごとに違う!
100gあたりのカロリーやタンパク質、ビタミンなどの成分値は、ドッグフードによって変わってきます。
どのドッグフードでも同じグラム数をあげてしまわれる飼い主さんもいるようなので、今一度振り返ってみましょう。
ドッグフードごとに目安の給与量が書いてあるため、この量を参考にした上で愛犬が必要とするカロリーを計算しておくといいでしょう。
1日あたりに摂取すべきカロリーを計算しよう
1日に摂取すべきカロリーを計算できる式を紹介します。
愛犬のトイプードルが健康に過ごすためにも計算してみましょう。
1日の摂取カロリー
摂取カロリー kcal/日 =(体重×30+70)× 指数
指数は下記の通りです。
犬の年齢・状態 | 指数 |
子犬(生後4ヶ月まで) | 3.0 |
子犬(生後4ヶ月~1歳) | 2.0 |
成犬(1~7歳) 避妊去勢済み | 1.6 |
成犬(1~7歳) 避妊去勢なし | 1.8 |
肥満気味の成犬 避妊去勢済み | 1.2 |
肥満気味の成犬 避妊去勢なし | 1.4 |
中高齢犬(7歳以上) 避妊去勢済み | 1.2 |
中高齢犬(7歳以上) 避妊去勢なし | 1.4 |
ダイエット中の犬 | 1.0 |
例えば体重4kg、成犬(1~7歳)避妊去勢済みのトイプードルの場合、指数は1.6になります。
例)
摂取カロリー kcal/日 =(4kg×30+70)× 1.6 = 304 kcal/日
以上の計算から、体重4kg、成犬(1~7歳)避妊去勢済みのトイプードルが1日に必要とするカロリーは304lcalということがわかりました。
トイプードルに必要なごはんの量は運動量にも影響される!
体重と年齢に対応したドッグフードの量を与えていれば、適切だと思われがちです。
しかしながら運動量によりカロリー消費も変わるため、ドッグフードの量は「日々の運動量」も含めて考える必要があります。
愛犬のトイプードルが下記に当てはまっている場合、高確率で運動不足になっているかもしれません。
- 散歩を毎日しない
- 1日の散歩が40分より短い
- そもそもあまり運動しない
- 家の中であまり遊んだりもしない
当てはまっていましたか?
小型犬であるトイプードルですが、成犬時の散歩は1日60分〜90分がいいと言われるほど運動量が必要な犬種です。
それゆえに少ない運動量の日々が続くと、ストレスになるとともに代謝量も落ちてしまいます。
運動が少ないにも関わらず、トイプードルの標準給餌量をあげてしまうと、当たり前ですが肥満につながってしまいます。
そのため年齢や体重だけでなく、運動量もふまえてあげるドッグフードの量を決定しましょう。
1日あたりどのくらいトイプードルにおやつをあげていい?
多くの飼い主さんがドッグフードだけでなく、おやつをあげていると思います。
おやつにもカロリーがあることを踏まえて、カロリー計算をする必要があります。
一般的に1日のドッグフードのカロリーの10%をおやつとしてあげてもいい基準とされています。
愛犬の場合
1日の摂取カロリーが342kcalなので、
342×0.1=34.2kcal
ここで愛犬のおやつ許容カロリーを例に計算してみました。
1日にあげてもいいおやつは34.2kcalということです。
しかしこの計算はおおよその目安であり、生活スタイル・体質・ドッグフードの種類などによっても変わってきます。
なので、愛犬の様子を見ながら総合的に考えて調節していきましょう。
トイプードルのドッグフードの量が不適切だとどうなる?
ドッグフードの質に重点をおくだけでなく、ドッグフードの量を気にかけることもとても重要です。
ドッグフードを感覚などで適当にあげ続けた場合に起こりやすい問題をご紹介します。
問題①病気や肥満になりやすくなる
ドッグフードの量を計らずにあげ続けてしまうと、栄養やカロリーの摂りすぎになりやすいです。
その結果ただ太るだけでなく、高血圧、関節疾患、糖尿病などの疾患にかかりやすくなります。
トイプードルの体高は24cm超、28cm以下と規定がありますが、体重には規定はないです。
成犬トイプードルの標準的な体重は、3〜4kgと言われています。
体高が基準以内にもかかわらず、体重が標準より大幅に多いケースは、気をつけた方がいいでしょう。
問題②エネルギーや栄養が不足する
上記とは反対にドッグフードの量が不足しているケースです。
ドッグフードが必要な量より少ないと、エネルギーや栄養が不足してしまいます。
- 痩せて肋骨・骨盤・腰椎などが浮き出る
- 皮膚炎になる
- 脱毛
- 貧血
- 骨粗しょう症
などになるリスクが高まります。
まとめ
年齢や体重から計算してドッグフードの量を決めるのは基本ですが、それだけでなく運動量や体質によっても変わってくることを頭に入れておきましょう。
愛犬はなんでも食べるからと適当にドッグフードを選んでいると、先行き病気や体のトラブルが起きやすくなったり、寿命が短くなったりしてしまう可能性があります。
こうしたリスクを減らすためにも、餌を自分で選べない愛犬に代わって飼い主さんがちゃんとドッグフードを選び、量も調整できるようになるといいでしょう。